帝王様とあたし様 [s.s] (ページ21)

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021.キレ気味~Sho side~ ページ21

～Sho side～

Aがオフィスに来て智くんが俺をAの教育係と紹介した。

A『あっ！あの時の！』

と馬鹿でかい声で言ってきた。

結婚式の時の話をすると、Aは一瞬キレた？

・

資料を頼んだ。

俺が帰ってきた時Aは青木さんと話していた。

…ったく資料できたのかよ…

そう思って言うと、反抗するように資料を渡された。

Aの作る資料は的確で間違えもない。

お陰でその会社とのアポは上手くいった。

・

・

Aがきて1週間が経とうとしていた。

Aの仕事ぶりが評価されて担当を持つことになった。

もちろん俺はAのサポートにまわる。

アポ取り当日…

昼飯をAの実家が飲食店らしくそこに行った。

俺は歓迎された。

Aがオススメのオムライスを食べた。

めちゃめちゃ美味かった。

Aのご両親と少し話して凄く暖かい家族だなぁって思った。

・

俺達はAの担当するストーム社に行った。

二宮…さんと横山…さん

名刺を渡されて横を見ると、

Aと二宮さんが名前とお互いの顔を見比べていた。

和『A？』

そう言ってAと親しげに話し始めた。

おいおい…俺らがいるの忘れてないか？
俺は無性にムシャクシャしていた。

・

無事Aも上手くいった。

さすがは"二課の星"と呼ばれた女だ。

俺達が退出しようとしたらA呼び止められてがその場に立っていた。

俺は何かあったと思って

｢どした？｣

って言いながら覗いた。

和『A連絡先変わってないよね？また後で連絡先する』

と二宮さんが言っていて俺の中の何かがプツンと切れた感じがした。

なんだ…この感情は…

俺はコントロールできなくなり、真顔で

｢失礼します｣

と言って会議室を出ていったので、それを察したかのようにAも急いで俺のあとを追った。

エレベーターでAの事を待っていてる時も苛立っていた。

Aは心配そうな顔をして入ってきた。

エレベーターの扉がしまった瞬間、俺はAの腕を引き、壁まで追い詰めてキスをした。

Aは抵抗して俺の胸を押したけど俺は激しくキスを続けた。

エレベーターのアナウンスで我に返り、Aの腕を掴んで無我夢中に駐車場へと向かった

A『翔くん！離して！』

といういつもより大きな声で気づき

｢ごめん…｣

と言って手を離した。