帝王様とあたし様 [s.s] (ページ20)

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020.俺の存在~Sho side~ ページ20

～Sho side～

オリエンテーションが終わり俺達は部署をわけられた。

俺は営業部二課所属になった。

Aも同じ営業部二課だ。

知っての通り営業部は一課と二課があり最初は二課で昇格したら一課配属になる。

それぞれ先輩につく。

俺はどんどん成績を伸ばしていって1年後には一課配属になった。

過去最短記録だったらしい…

一課配属になっても変わらずトップを争うくらいの成績だった。

Aとはオリエンテーション以来話してない。

俺が一課配属になって少し経つとAが二課で成績をあげていると噂になった。

Aについたあだ名は"二課の星"

いずれは俺もAとはライバルになるのかな…

そう思いながらも成績をあげていった。

・

入社して5年が経とうとしていた

Aの一課配属が決まった。

それを知った次の日…

潤の結婚式の日だった。

結婚式当日、俺は仕事が入ってしまい急いで式場に向かった。

仕事の担当の会社の態度が悪くむしゃくしゃしていたから式場の人も強く当たってしまった。

急いで向かっていると誰かがぶつかってきた。

A『ごめんなさい…』

と聞いたことのあるような無いような声が聞こえた。

｢どこ見て走っ…｣

潤『翔くん？』

と潤の声が聞こえた。

見上げると潤と潤の手を引く女がいた。

…なんで潤が？

そう思っていると

A『知り合い？』

と潤に聞いている彼女…

間違いない、Aだ。

潤『うん、ごめんあとで連絡する
いこうAちゃん！』

A『うんっ』

｢えっちょっ…｣

呼び止めたが2人は行ってしまった。

俺はその場に立ち尽くしていた。

A、俺のこと忘れてる…

内心ショックだった…

俺はその後、巻き添えをくらった。