【アルスマグナ】甘く切なく。【短編集】

スイーツよりも大好きな君にー　#タツキ ページ11

"どうも！アルスマグナのスイーツ大好き、3年C組、榊原タツキです！"


いつもはこうやって、自己紹介してるけど

僕にはスイーツよりも大好きなものがある。

それは、僕の今一番大切な人


「Aちゃんっ♪なーにしてるのっ？」

僕の隣で真剣に何かをしてるAちゃん。

このAちゃんが、僕がスイーツよりも大好きな人♪

「タツキ先輩っ！えっと、今は裁縫してますw」

僕に驚いたのか、目を丸くしてた

「そっか！え、何作るの？」

「それはー・・できてからの秘密ですっ」

口に人差し指をあてて、そう言うAちゃん。

仕草一つ一つが、僕の胸をきゅうっと締め付ける。




「できたっ！！」

「できたの！？」

できたと、笑顔で喜ぶAちゃん。

僕は急いで完成したものを見に行くー

「あっ！！僕の大好きなショートケーキだっ」

見ると、ホントに美味しそうで食べちゃいそうなくらいのショートケーキがあった。

「これ、ホント裁縫でつくったの？」

「う、うんwまぁそういう作れるのが売ってあって、それをしたんだけどね・・」

すごいなぁ・・すごいとしか僕の口からは出なかった。

Aちゃん、器用なんだなぁ・・


「だから、これタツキ先輩にプレゼントするねっ」

そう言って、そのショートケーキを僕に渡した。

手作り感溢れる、Aちゃんが僕に作ってくれたショートケーキ。

「大切にするよー・・ありがとう」


このままじゃ、なんかダメだなぁ・・

何かお返ししなきゃ。普段あげられないものとか・・

そのとき、僕の頭に浮かんだもの。一瞬迷ったけれど、するしかない

「Aちゃん、目つぶってて」

「え・・//」

「いいからっ」

もう、これ一回だけだからね？

僕も覚悟して、そう決めたんだ。


ちゅー・・

少し触れるだけのキスをして、僕はAちゃんを抱きしめてこう言った


「Aちゃんは、僕が一生大切にする・・そう、約束するよ」

って。真っ赤な顔で、精一杯ー

終わり ログインすれば
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