Love Diary～O×S or N×S～ (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,486 hit

Sさん 37th HBD ２ページ6

〈Sside〉

ゆっくりと近づいてベッドにそっと座り、まずは花束に手を伸ばす。

“Happy Birthday”と筆記体で書かれたメッセージカードが付いていた。

次にそのすぐそばの真っ白な封筒を手に取る。

後ろのシールを剥がし、中から一枚の紙を取り出す。

開くとそこには紛れもなく大好きな彼の綺麗な字で文字が並べられていた。

『翔ちゃんへ。

翔ちゃん誕生日おめでとう。

手紙書くのなんて初めてでなんか照れるね(笑)

毎年隣でお祝いできてほんとに嬉しい。

いつも最高の笑顔をありがとう。

これからもお祝いさせてね。

ずっと一緒にいよう、愛してます。

そして、翔ちゃんのお母さん、

翔ちゃんをいつも……じゃなかった。

翔ちゃんを産んでくれて、本当にありがとうございます。

絶対幸せにします。

最後に改めて、誕生日おめでとう。

今までよりさらにラブラブな一年にしよう！

智より』

ポタリと一粒涙が手紙に落ちて、文字を滲ませた。

居ても立っても居られなくなって、手紙を握りしめたままお風呂場へと走った。

O「うおっ！！」

シャワーで浴槽を流していた智くんの背中に抱きついた。

O「しょ、翔ちゃん……？」

驚いた智くんの声と同時にシャワーの音が途切れた。

S「っ、こ、れっ……」

手に握りしめた手紙を示すように握り直した。

S「ありっ、がと……っ、だいすき、っ……」

くるりと振り向いた智くんが優しい目で俺を見つめる。

O「誕生日おめでとう。

俺も、大好き」

何回言われても嬉しくて、どうしようもなく好きで涙が溢れてくる。

ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が重なる……

そう思った時、

S「ぅわっ」

O「続きはベッドでね」

と、お姫様抱っこして微笑んだ。

｡* ♡… Sさん 37th HBD Fin …♡*。