◇106◇ 見つめ合う… ページ10
.
.
.
誰かに肩をポンポンされてる感覚と、聞くと安心する優しい声で目が覚めた。
あれ・・・？
私寝ちゃってたんだ・・・
まだイマイチ覚醒しない頭で、一生懸命今の状況を把握しようとしていると
頭上から「目ぇ覚めた？」って和の優しい声が聞こえてきた。
.
その声につられるようにして上を見上げると、パチッと和の綺麗な茶色い瞳と目が合う。
その瞬間、みるみるうちに赤くなっていく和の顔…
それを見たとき、やっと自分が今どういう状況にあるのかを理解した。
.
「…!!///」
.
理解した途端、急速に押し寄せてくるドキドキの波。
自分の顔が和以上のスピードで熱を帯びていくのが分かった。
それなのになぜか目を逸らすことが出来なくて、和も全然私から目を逸らしてくれなくて
お互い至近距離のまま真っ赤な顔して見つめ合う…
.
ヤバい・・・
どうしよう・・・
このままじゃドキドキし過ぎて心臓がもたない…///
どうやって切り抜けよう・・・？
・・・そう思った時、
.
雅「な〜にそんな至近距離で、見つめ合っちゃってんの？(笑)」
.
って雅紀の声が隣から聞こえて、慌ててガバッと体を起こした。
その時右腕に感じた、引っ張られるような感覚…
.
「…え？///」
.
その感覚の元を辿って見たとき、思わず自分の目を疑った。
だって・・・
私、今和と腕組んでる…？
しかもこれどっからどー見ても、私から絡ませてる…よね？
嘘ッ!!・・・///
何でこんなことになってんの？
寝てる間に無意識でやっちゃったってこと…？
わぁー…最悪だ私・・・
.
自分のしでかしていたことにやっと気づいた私は、
慌てて和の腕から絡ませていた自分の腕を引き抜いた。
.
「ごっごめん!!///」
.
恥ずかしさと申し訳なさで、和の方を見ることができないまま謝る私。
.
和「んふふ// 大丈夫だよ、別に」
「ほんっとにごめん…///」
.
俯いて「ごめん」を連呼し続ける私に、
和は「もぉ〜、へーきだってば(笑)」って少し呆れたように笑いながら、
私の頭をポンポン撫でた。
.
.
◇107◇ 立場逆転→←◇105◇ 引っ掛かってること *Kazunari*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
