◇105◇ 引っ掛かってること *Kazunari* ページ9
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相葉さんにAのこと好きか聞かれたときは、正直一瞬戸惑った。
好きな気持ちに迷いはないし、嘘もない・・・
・・・けど、ちょっと引っ掛かってることがあって。
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Aは時々、俺との間に距離をおいて壁を作るときがあるんだ。
だけどそれはいつも突然で、何をきっかけにそのスイッチが入るのかまったく分からない。
だからずっと引っ掛かって気になってるんだけど…
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でもふと、目線を相葉さんから隣で寝てるAに移すと、
やっぱりそんな心配ごとなんかより、“好き”って気持ちの方が勝って
「・・・好き、だよ」って答えてた。
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まさかそれを心結ちゃんに聞かれてるとは思ってもみなかったけど。
心結ちゃんに「…やっぱり好きだったんだねぇ〜」って言われた時は、
ビックリし過ぎて声も出なかった(笑)
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・・・っていうか、“やっぱり”ってどういうこと？
俺がAのこと好きだってこと、心結ちゃん気づいてたの？
俺、そんな分かりやすかったのかな…
まぁ別に隠そうとはしてなかったけど、
露骨にアピールしてたつもりもないんだけどな…(苦笑)
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和「…A、A起きて？」
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あと少しで降りる駅に着くからAを起こす
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和「A〜？」
「・・・んっ・・ん〜・・・」
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軽く肩をたたいて声をかけると、ゆっくりと目を開けたA。
だけどまだ状況が掴めないのかボーッとしてる。
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和「目ぇ覚めた？」
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俺が声をかけると体勢はそのままに、顔だけを動かして俺を見上げてきたA。
まだ寝起きでトロンとした瞳が俺の目を捉える。
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和「…///」
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超至近距離で、しかも上目で見上げられた俺は、
自分でもドキドキして顔が赤くなっていくのが分かった。
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◇106◇ 見つめ合う…→←◇104◇ 好き？ *Masaki*
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
