◇143◇ 翔のこと ページ49
.
.
.
和の腕の中に納まったまま、
和からされる質問にゆっくり答えていると
突然、私を包み込んでいる和の腕に、再び力がこもって
ギュッと抱きしめられた。
.
「…どしたの？」
和「・・・・・」
「…かず？」
.
呼びかけても、ただ私を抱きしめるだけで
何も言ってくれない和。
そんな和に、少し困惑しながら
どうしたらいいんだろう…？と思っていると、
和が小さな声でボソッと呟いた・・・
.
和「…Aは、しょーさんのこと
どう思ってるんですか？」
「えっ？」
.
思ってもなかったことを聞かれて、
思わずビックリする私。
翔のことどう思ってるって聞かれても……
どう答えたらいいんだろ…？
.
和「…好き？」
「…それって…どういう意味？
友達としてってこと？
それとも…男の人としてってこと？」
和「どっちでもいいよ…？」
.
「……好き…だよ…？」
和「・・・・・・」
「でも…それは、友達としてっていうか…
家族とかお兄ちゃんとかみたいな好きで…
恋愛とかの好きじゃ…ない……//」
.
自分で思ってることを言っときながら、
ここにいないにせよ、
“家族とかお兄ちゃんとかみたいな”って言ってるものの
翔のことを好きとか言ってる自分に、なんだか恥ずかしくなっちゃって、
自分の腕を和の背中にまわして、胸にギューッと顔を押し付けた。
.
普段翔とは、一番近くにいて、一番長い時間を一緒に過ごしてる。
だから、翔のことはホントに大好きだけど、
一緒にいる時間が長過ぎて、距離が近すぎて・・・
たとえ恋愛感情の“好き”じゃないとしても、恥ずかしい…///
本人に聞かれてなくて良かった…と心の底から思っていると、
不意に「ねぇ？」と和の声が頭上から聞こえてきた。
.
.
(.゜ー゜)來侑からのお知らせ→←◇142◇ 13年間 *Kazunari*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
