◇139◇ 遊ばれてる？ ページ45
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「……か、かず？///」
和「んー？」
「“んー？”じゃなくて……
は、離して？」
和「ん〜…ヤダ。」
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“ヤダ。”って・・・
そんなこと言われても、困る。
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「……翔とか戻って来ちゃったらどうするの？」
和「どーもしないよ？」
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いやいやいやいや。
“どーもしないよ？”じゃないよ。
どうにかしてくれないと困るし、きっと大変なことになるし。
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っていうか・・・どうして今こんな状況になってるの？
和、もう酔いは完全に醒めてるんだよね？
もしかして……まだ酔っぱらってる？
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・・・いや、それはないよなぁ。
私を引き寄せたときの、あの、“ニヤッ”ていう効果音がピッタリの怪しい笑み……
あの顔は確実に酔っぱらってる人のするような顔じゃ無かった。
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じゃあ、あの怪しい笑みは何だったんだろう……？
何で彼女でもない私のことを引き寄せて、抱きしめてるんだろう？
もしかして、遊ばれてる？
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こんなことされて、ドキドキしてるのは自分だけなのかも。
そう思ったら何だか虚しくなってきて、
和の腕からなんとか抜け出そうとバタバタともがいてみた。
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和「…ちょ、A！
暴れんなって……」
「んー、離してぇ!!」
和「ヤーダ。」
「んー!!
…あっ、ヤダッ!! ずるいっ!!」
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バタバタと必死になってもがいてみるけど、
腕はもともと、抱きしめられてる和の腕の中にあるから全然動かせなくて……
唯一、自由に動かせる足をバタつかせて、
なんとか抜け出そうとしてみたけど
その足も、和が器用に自分の足を私の足に絡めて
ギュッとホールドしてしまったから、動かせなくなってしまった。
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
