◇137◇ 月に一度 ページ43
.
.
.
未だに布団の上に寝っころがって、ブツブツ言ってる和に苦笑しながら
ふと部屋の時計に目をやる。
.
現在の時刻・・・PM.4:30
.
もう、こんな時間かぁ……
そろそろ夕飯作り始めようかなぁ……
.
普段は、この施設のお母さん的存在の“幸ちゃん”が
家事全般はやってくれてるんだけど・・・
今日は、その“幸ちゃん”の月に１度のお休みの日なんだよね。
.
だから、その日だけは私たち子供だけで
家事とかもやんなくちゃいけなくて……
園長先生ももちろん園内にはいるけど、
基本的に園長室(事務室)にいて仕事してるから
私たちの生活してる所にはあんまり現れない。
時々、様子見に来てくれるけどね。
.
で、幸ちゃんがいない日は、この施設の最年長の私と翔が率先して
家事をやるようにしてるんだけど・・・
やっぱり“料理”はねぇ……
翔に任せるわけにはいかないというか、なんというか……；
.
もちろん、言えばやってくれるよ？
そりゃあもう快く。
だけど・・・ね、
翔の料理は“斬新”というか、“規格外”というか、“予想外”というか……(苦笑)
(昔、翔の作った料理を食べて、悶絶するハメになったことがある…)
それに、たった一品作るのに莫大な時間が掛かるってのも困るところで・・・
多分、この時間から翔に夕飯作りを任せたら
食べられるのは夜中…とかになるかもね(笑)
それは嫌だし、私まだ死にたくないし。(←ヒドイ)
ここはいつも通り私が夕飯を作りましょう。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
