◇135◇ ブランデー ページ40
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雅≪…ねぇ？ 原材料がどうかしたの？
なにがどうなってるの？≫
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さっきからずっと訳が分からないまま、
私に色んなことを聞かれている雅紀。
もう、頭の中は(？)だらけになっちゃったんだろうね(笑)
たたみかけるように聞いてきた。
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「今日さ、和が遊びに来て、
途中から和の様子おかしくなったでしょ？」
雅≪なった… なんかずっとボーッとしてた≫
「それがね、どーやら雅紀ん家で食べた
ケーキが原因だったみたいで…(笑)」
雅≪えぇぇぇえええ!!!≫
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相当ビックリしたのか大声を上げる雅紀。
その声にビックリして、私も和もビクッとなって
携帯から耳を離した。
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和「っ!!……アイバカ、うっさい！
耳がおかしくなるわ！」
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和は雅紀がここにはいないから、
雅紀の声が聞こえてくる携帯に向かって文句言ってる(笑)
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「っ!!……はぁ〜ビックリした。」
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私は隣でブツブツ言ってる和を横目に
小さくため息をついて、再び携帯を耳にあてた。
それを見た和も、文句を言うのをやめて再び携帯に耳を近づける。
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雅≪ケーキが原因ってどういうこと？≫
「そのケーキにさ、ブランデー入ってるでしょ？
そのブランデーで和、酔っぱらったっぽいんだよね(笑)」
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雅紀に説明しながら、翔から酔っぱらった和について
聞いていた時のことを思い出して、思わず笑ってしまった私。
それに気づいた和にバシッと腕を叩かれちゃった(笑)
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私は必死に笑いを堪えながら、
携帯を持っていない方の手を顔の前で立てて“ごめん”ってやって見せる。
そんな私を見た和は口を尖らせて、プイッとそっぽを向いてしまった。
あーあ……拗ねちゃったよ(笑)(←お前のせいだろ)
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
