◇133◇ ２人の距離 ページ38
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和「…アイバカ。 マジありえない」
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さっきからずっと、この言葉をうわ言のように繰り返してる和(笑)
布団の上にゴロンと寝っ転がって、天井をボーッと見つめたままひたすらに……
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何でこうなったかっていうと・・・
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜数分前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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和「そうえいばあのケーキ、相葉さんも食べてたんですよ」
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一通り、お互いの気になっていたことを聞いたり話したりした後、
和が思い出したようにそう言った。
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「えっ、雅紀も食べたの!?
雅紀は大丈夫だったのかな？」
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和と同じケーキを食べたんだとすれば、
雅紀も酔っぱらっちゃってるかもしれないよね…；
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和「分かんないけど…
俺に異変が現れ始めた時は、まだ普通にいつもの相葉さんだったと思う。
ふわふわしちゃっててよく覚えてないけど(笑)」
「…雅紀に電話してみよっか。
ケーキの確認も兼ねて」
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本当に、ケーキのせいで酔っぱらったのかどうかも、まだ確信はなかったし
同じケーキを食べちゃったなら、雅紀のこともちょっと心配だったから
電話をかけて、確認してみることにした。
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テーブルの上から携帯を取って、
電話帳から“雅紀”の名前を探して発信ボタンを押す。
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和「・・・・・」
「……!!///」
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私が携帯を耳に当てると、和も会話の内容が聞きたいのか
私の持ってる携帯に耳を近づけてきた。
その距離が・・・
あまりにも近くて、携帯を持っている私の指に
和の白くて柔らかい頬が触れて妙にドキドキする…///
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―――――…plll...plll...plll...
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和との距離感に、心臓が騒がしくなりながらも
呼び出し中の機械音が、５回ほど鳴った時・・・
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雅≪もしもし？≫
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雅紀と電話が繋がった。
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
