◇132◇ 可愛い…/// ページ37
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「翔がね、和を見つけた時、
アルコールのにおいがしたって言ってたの」
和「アルコール？・・・って、え!? お酒!?」
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“アルコール”って言葉に、かなりビックリしてる和(笑)
可笑しくてつい笑ってしまう。
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「そう(笑) お酒。」
和「でも…俺、お酒なんて飲んでないよ？」
「うん。 …多分ね、和が雅紀ん家で食べた
チョコレートケーキにお酒が入ってたんだと思う。」
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「マジかよー…」ってうな垂れる和。
両手で顔を覆って、ため息ついてる。
その姿がなんだか可愛くて、ちょっと意地悪したくなった(笑)
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「翔曰く、結構酔っぱらっちゃってたみたいだよ？」
和「えっ!?」
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私がそう言うと、和は顔を覆っていた手をバッとはずして、
ビックリしたように私を見る。
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「身体もフラフラだったみたいだし、呂律も回ってなかったって(笑)」
和「・・・マ、ジ・・？」
「酔っぱらったOLさんみたいで可愛かったってさ(笑)」
和「〜〜〜//////」
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その言葉に、和は顔を真っ赤にして俯いた。
その姿は、私なんかよりもずっと女の子みたいで、可愛い…///←
でも、ちょっと意地悪し過ぎちゃったかな？
俯いたまま動かなくなっちゃった(笑)
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「…和？(笑)」
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俯いてる和の顔を覗き込んで声をかけてみる。
すると、目が合った瞬間、パッと逸らされてしまった(笑)
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和「……Aの…ばか///」
「ごめんって(笑)」
和「…許したげない」
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笑いながら謝る私を軽く睨んでくる和。
でも、本気で怒ってるわけじゃないから、そんなには怖くない。
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「えぇ〜…」
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私も和のノリに乗っかって、「えぇ〜…」って言いながら
ちょっとシュンとしたような拗ねたような表情をすると、
それを見た和は私のリアクションが面白かったのか「ふふっ」と吹き出して
「冗談だよ」って笑った。
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
