◇126◇ しょーさん *Kazunari* ページ31
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和「・・・んっ・・・」
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何か物音が聞こえて目が覚めた。
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ゆっくりと目を開ける……と、
見慣れない天井、見慣れない部屋、寝なれない布団・・・
・・・それから、なぜか分からないけど、Aの匂い。
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ここ・・・どこだ？
何で俺、布団に寝てんの？
さっきまで何してたんだっけ…？
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寝起きでボーッとした覚醒しきらない頭で
今の状況を必死に整理しようとしていると、
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翔「…あ、起きた？」
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どっかで見たことある・・・
と、思われる男の人が、俺の寝ている布団の傍まで来て声をかけてきた。
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・・・誰だっけ、この人。
どっかで会ったことあるような・・・
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・・・・・・・・・・。
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・・・あっ!! 思い出した!!
しばらく俺の目の前にいる、彼の顔をじーっと見つめて考えていると
やっと覚醒してきた頭が彼が誰かをはじき出した。
この人、確か……
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和「…Aの幼馴染の人」
翔「どーも(笑)
櫻井です。」
和「…しょーさん？」
翔「うん(笑)」
和「…二宮、です」
翔「…和、だよね？」
和「うん」
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若干ニヤニヤしながら俺のことを見ているしょーさん。
なぜか俺の名前が“和”だって知ってるし…
・・・ってか、何でしょーさんがここにいるんだろ？
ここ、しょーさん家なのかな？
それから……さっきからずっと香ってる、このAの匂いは何？
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分からないことが多すぎて、頭の中でパニックを起こしていると
そんな俺に気づいたのか、しょーさんは
「…ちょっと、A呼んで来るから待ってて？」って言って、部屋を出て行った。
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Aを呼んでくるって…どういうこと？
A、ここにいるの？
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どんなに考えても答えの分からない問題を、頭の中でグルグルと巡らせていると
“ガチャッ”というドアの開く音と共に、誰かが部屋に入ってきた。
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
