◇118◇ もう一度、恋を… ページ23
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心「…叶夜くんの時みたいになるのが、怖いんでしょ？」
「うん…」
心「でもさ、A。
世の中、叶夜くんみたいな人ばっかりじゃないと私は思うけどな」
「・・・・・」
心「むしろ、あんな最低な人の方が珍しいと思うしね(笑)」
「・・・・・」
心「…私ね、Aの過去も背負ってるものも、全部受け止めて
Aのことを好きになってくれる人が絶対いると思うんだ」
「心結ちゃん…」
心「二宮くんのこと、好きなんでしょ？」
「………うん」
心「…信じてみたら？ 二宮くんのこと」
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和のことを信じてみる・・・
信じて、全てを話してみる？
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もう一度、恋をしてみる・・・？
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できるのかな？ 私に…
大きな荷物を背負った私を、和に好きになってもらって、受け入れてもらう。
なんて・・・
迷惑かけるだけじゃない？
背負わなくていい大きな荷物、背負わせることになるなんて…
好きになった人だから、迷惑だけはかけたくないんだけどな…
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でも・・・・・
“受け止めることだって、その人のことを大事に思ってるなら、
苦にはならないはずだしね”
そう言ってくれた松本先生。
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私が過呼吸を起こした時、「迷惑かけてごめんね」って言ったら
“全然。 迷惑なんかじゃないよ。”
ってニコッと笑ってくれた和。
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突然倒れた私のことを、迷惑だって思わないで助けてくれた和のこと、
信じて…頑張ってみようかな？
私は和の大事な人になれるかな？
大切な人になって、過去を受け止めてもらえるかな？
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
