◇116◇ “好きだよ” ページ21
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「どうなの？って言われても…普通だよ？
別に変ったこと何もないし(笑)」
心「えぇ〜…
この間遊んだとき、手繋いだり、間接キスしたり、腕組んだりしてたのに？」
「う、うるさいなぁ///
手繋いできたのは向こうだし、最後のは事故だから！」
心「事故って(笑)
…じゃ、間接キスは？」
「それは…ノリ？っていうか…」
心「ノリでそういうことするタイプじゃないでしょ、Aは(笑)」
「うぅ； そうだけど…
でも、あの時は本当にあんまりよく考えてなかったって言うか…
自然にやっちゃったっていうか…」
心「“自然に”って、どこまで小悪魔なのよ(笑)
・・・ってかさぁ？」
「ん？」
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さっきまでのニヤニヤした悪戯っぽい顔から一転、少し真剣な表情になった心結ちゃん。
クリッとした大きな瞳が、私の瞳を捉える…
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心「Aは二宮くんのことどう思ってるの？」
「え・・・・・」
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心結ちゃんからの質問に、思わず固まる私。
捉えられた瞳は逸らせないまま、ただただ心結ちゃんの瞳を見つめてフリーズする…
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“好きだよ”
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“二宮くんのことどう思ってるの？”
そう聞かれたすぐ後に頭に浮かんだ言葉…
私の本心…
だけど、その言葉は喉のところで引っ掛かって、出てこなかった・・・
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
