◇111◇ 無防備 *Sho* ページ15
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それにしても…
付き合ってもいない男に、そんなことするなんて。
無防備にも程があんだろ…
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翔「お前なぁ…
そんなことやってると、何があるか分かんねぇよ？」
「んなこと言われたって…
起きたらなってたんだもん。」
翔「“なってたんだもん”じゃないよ。
男なんて、単純なんだから。
そんな無防備だといつか襲われるよ？」
「襲われるって…(笑)
和に限ってそれはないｄ・・・きゃぁっ!!」
翔「…そんなの分かんないよ？」
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Aの言葉を遮るようにして、
横になっているAの手首を掴んで固定して馬乗りになった俺。
じっとAの瞳を見つめると、身動きの取れなくなったAは
不安そうに瞳を揺らす…
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翔「…俺だからって油断してただろ？
そうやって無防備だと、こうなることもあるんだよ？」
「……」
翔「こうなったら、もう動けないだろ？」
「…うん」
翔「だから気をつけろって言ってんの」
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俺がゆっくりAから離れると、
ビックリしてガチガチに力が入っていた身体から
フッと力が抜けていくのが見てるだけでも分かった。
・・・ちょっとやり過ぎちゃったかな？
俺が離れてもピクリとも動かないし…
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翔「A…ごめんね。
ちょっとやり過ぎだったね…」
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そう言いながら頭を撫でると、小さく首を振るA。
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「…ちょっとビックリしただけだから、大丈夫。」
翔「油断してると危ないって言ったけどさ、
俺は絶対さっきみたいなことはしないから(笑)」
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「だから、気張ってなくていいからね？」って冗談交じりに言うと、
「翔の前で気張る方が難しいよ(笑)」っていつもの可愛い笑顔で笑った。
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
