◇98◇ 心配 *Masaki* ページ2
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結局ヤンヤン言ってたニノだったけど、奢ってもらえるんならもう損得とか
どーでもよくなったらしく、今はAと２人で自販機の前で何にするか話してる。
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心「あの２人、いい感じだよね」
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ジュースを選びながら楽しそうにニコニコしてる２人。
距離感もめっちゃ近いし、傍から見たら絶対に付き合ってると思われる感じ。
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雅「ほんと。
あんな仲好さそうなのに、お互いのこと好きになったりしないのかな？」
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今日だって、朝手繋いで一緒に駅まで来てたし、
ボウリングやってる最中も結構ずっと近くに居たし。
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・・・って言っても、Aは自分の投球が終わったら
その時の気分で色んな所に座ってたけど、それを見たニノが自分の投球をし終えると
さりげな〜くAの隣にひっついて行くって感じだったんだけどね(笑)
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心「私は…お互いもう好き同士に見えるけどなぁ〜」
雅「俺も。Aはあれだけど…ニノは確実に好きだろうね(笑)」
心「さっきからずっとくっついてるしね(笑)
…でも、Aも好きだと思うよ、多分。
あんまり態度に出さないようにしてるみたいだけど。」
雅「わざとってこと？ 何で？」
心「あの子、色々複雑でね…
頑なに人を好きにならないようにしてんの。」
雅「そうなんだ…」
心「心配なんだけど、A頑固だからさ(笑)」
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少し呆れたように…でも心配そうな表情で笑いながら、Aのことを見る心結ちゃん。
俺もつられるようにAの方を見るけど…
ニノに可愛い笑顔を向けているAからは、複雑な何かがあるようには見えない・・・
見せないようにしてるのかもしれないけど。
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Aのことも心配だけど… そうなると、ニノのことも心配だよな…
恋をしないようにしてる子を好きになるって…大変なことだろうし。
まして、それをニノは知らないわけだからね…
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和「…相葉さん？ なに難しい顔してんすか？(笑)」
雅「…へ？」
「“へ？”って(笑) 眉間に皺寄ってたよ？
あっこれ、ご馳走様♪」
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一人であれこれ考えていると、いつの間にかニノ達が戻って来ていてその声で我に返った。
・・・俺、そんな表情に出てたの？
Aの手には俺の渡したお金で買ってきたと思われるペットボトルが握られていた。
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◇99◇ 間接キス *Kazunari*→←◇97◇ 贔屓 *Masaki*
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
