48話/目覚め ページ8
・
それからというもの、メディアへの対応がさらに忙しくなった。
病気だったのか。
本当に不幸な事故か。
二宮さんに対する恨みの犯行ではないのか。
など沢山の憶測が飛び交った。
まだ本人が、完全に回復できていないため、憶測だけが一人歩きしているような形になってしまっているが。
二宮 ｢あと一週間で退院だってさ。｣
A ｢本当に良かったです。
一時はどうなることかと思ってましたけど、無事に回復していただけて。｣
二宮 ｢あの時さ、櫓の下から見つけてくれてありがとう。｣
A ｢…いえ。
もう誰かが居なくなるのを見たくないんです。｣
ずっとそう思っている。
私の自己満足に過ぎないかもしれないが、思い続ければ、その分だけ叶う気がするから。
二宮 ｢俺は居なくならないよ。
こんなこと言うつもりじゃなかったんだけどね。
やっぱ、人間いつ何が起こるかなんてわかんないから、言おうと思う。
俺、Aが好きだよ。｣
目の前の彼が放った一言なんて、命の危機を感じたから言いたくなっただけ。
本当な訳ないのに、何故か胸がキューっとなって痛くなる。
A ｢それってつまり…。｣
二宮 ｢付き合ってってこと。｣
平然という彼は、子犬みたいに笑った。
そんな彼の優しい笑顔を傷つけてしまう私が、許せない。
A ｢気持ちは嬉しいです。
でも、私は誰とも付き合えません。
付き合っちゃいけないんです。｣
そのまま逃げるように病室から出ていった。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MAIKA(プロフ) - 続きが気になります！続きお願いします！ (2017年12月12日 13時) (
レス) id: 1eca5a29ec (このIDを非表示/違反報告)
麻里(プロフ) - 奏羽さん» ありがとうございます。私のペースで頑張らせて頂きます。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: e0df6ff759 (このIDを非表示/違反報告)
奏羽(プロフ) - 面白いです。これからも頑張ってください (2017年11月17日 19時) (レス) id: 5b2478328b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：銀華 | 作成日時：2017年11月8日 19時
