70話/記憶 ページ30
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麻酔が切れて、薬品の匂いで目覚めた。
口を覆う酸素マスクが無いことに、無事に手術は終わったのだと理解する。
医師 ｢まさか、Aのオペをするなんてな。｣
そばに居た医師はそう言った。
そこにいた懐かしい顔に思わず笑がこぼれた。
A ｢久しぶりね、アメリカ研修の時だから、もう6年も経つのね。｣
以前、アメリカへ研修に行った時知り合った日本人医師。
彼が執刀してくれた。
医師 ｢経過観察で異常がなければ、一週間もすれば日本へ戻れるよ。｣
彼の言葉は事実だった。
異常無しと認められ、私は無事に帰国した。
すぐさま翔北へ行き、藍沢のもとへ。
A ｢ただいま、みんな。｣
救命のみんなは、私の帰国に驚きつつも、病気だったことを隠していたを少し怒っていた。
藍沢 ｢もう大丈夫なのか…？｣
緋山 ｢心配させないでよ。｣
藤川 ｢黙ってるとか水臭せえ…。｣
白石 ｢良かった。良かったよ、A。｣
翔北に戻ってきた、また救命医としてヘリに乗れる。
その嬉しさで満たされていた。
藍沢 ｢とりあえず、二宮さんに連絡しとけ。｣
A ｢…藍沢……？
"二宮さん"って誰のこと………？｣
神様は本当に残酷らしい。
病を患わせ、余命わずかになり。
死への恐怖に苛まれながら、最期の希望でアメリカへ。
やっとの思いで、手術して。
これでやっと幸せへと進むはずだったのに。
私は、命と引き換えに大切なものを無くしてしまった。
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MAIKA(プロフ) - 続きが気になります！続きお願いします！ (2017年12月12日 13時) (
レス) id: 1eca5a29ec (このIDを非表示/違反報告)
麻里(プロフ) - 奏羽さん» ありがとうございます。私のペースで頑張らせて頂きます。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: e0df6ff759 (このIDを非表示/違反報告)
奏羽(プロフ) - 面白いです。これからも頑張ってください (2017年11月17日 19時) (レス) id: 5b2478328b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀華 | 作成日時：2017年11月8日 19時
