66話/喪失感 二宮side ページ26
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病院へ運ばれてから、仕事も重なりなかなか会いに行くことが出来なかった。
そんな中、メールが1件届いていた。
A話があるんですけど、病院の中庭まで来てくれませんか?
きっと今日は、年末年始前最後のお休みで、ご自宅でゲームをされてると思ったので…。
自分の行動が筒抜けで、正直恥ずかしかった。
でも、Aに呼ばれたことが嬉しくて、いつもは絶対に着ないような服を着て、病院まで向かう。
ヨレヨレのからし色のTシャツを無造作に床に投げて。
A ｢呼び出したりして、申し訳ないです。｣
謙遜するように低姿勢なのは、Aの癖だろうか。
A ｢私、前に言いましたよね。｣
からかう様に話せば、むくれた顔をする。
そんな姿も愛おしい。
恋人でも、友達でもない。
アイドルとマネージャーの関係は、終わりを告げた。
A ｢私が二宮さんのことを好きなのは、事実です。
それは信じてくれますか？｣
二宮 ｢信じない訳ないでしょう。｣
A ｢そう、良かった。
信じてくれてありがとう。｣
敬語が外れたことで、距離が縮まったと高鳴った胸は、俺だけだったのか。
この次に続けられる言葉に淡い期待を抱いていた俺は、どん底まで突き落とされた。
A ｢でも、あなたとは一緒に居られない。｣
そう一言言い残して去ったAとは、その日を境に連絡が取れなくなった。
何度かけても繋がらない電話。
おまけに、新しくマネージャーまでもが派遣され、その相手が
激しく問い詰めても答えは、1つ。
頼みの綱は、全て切れて決まったようだ。
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MAIKA(プロフ) - 続きが気になります！続きお願いします！ (2017年12月12日 13時) (
レス) id: 1eca5a29ec (このIDを非表示/違反報告)
麻里(プロフ) - 奏羽さん» ありがとうございます。私のペースで頑張らせて頂きます。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: e0df6ff759 (このIDを非表示/違反報告)
奏羽(プロフ) - 面白いです。これからも頑張ってください (2017年11月17日 19時) (レス) id: 5b2478328b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀華 | 作成日時：2017年11月8日 19時
