53話/悩み ページ13
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病室の中からガタッと物音がした。
A ｢二宮さん、荷物まとめ終わりました？｣
二宮 ｢A…？！｣
A ｢そんなに驚かないで下さいよ。｣
お着替え中の二宮さんに遭遇してしまったようで。
二宮 ｢もう少し動揺とかない訳？｣
A ｢全く無いですね。
兄もいますし、救命の時はみんな忙しいんで、遭遇したことも何度もありますよ。｣
あまりにも女っ気のない私と回答に二宮さんは呆れたご様子。
正直、あんな事があったからうまく接することが出来るか、悩んでいた。
故に二宮さんの何気ない普通の行動が、私にとっては有難いものだった。
A ｢今日はこのままご自宅まで、お送りします。
明日は事務所の方へ来て頂いて、その後は記者会見となりますので。
久しぶりの仕事になりますので、今日はゆっくりと休んでおいてくださいね。｣
二宮 ｢分かりましたよ。
でもゆっくり休むその前に、あなたに聞いてもいいですか？｣
A ｢いいですけど、何ですか？｣
二宮 ｢あなただって疲れてたんですよね？
だから倒れたって……。｣
その声はどんどんと小さくなり、いつもの意地悪さがある二宮さんとは程遠い。
A ｢違いますよ、本当に。｣
二宮 ｢じゃあなんで…。｣
A ｢秘密です。いつか、話しますから。｣
いつもと雰囲気の違う二宮さんに、胸がざわついたのはきっと気の所為。
そう言い聞かせておかなければ、この気づいてはいけない胸の内を知ってしまう気がしたから。
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MAIKA(プロフ) - 続きが気になります！続きお願いします！ (2017年12月12日 13時) (
レス) id: 1eca5a29ec (このIDを非表示/違反報告)
麻里(プロフ) - 奏羽さん» ありがとうございます。私のペースで頑張らせて頂きます。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: e0df6ff759 (このIDを非表示/違反報告)
奏羽(プロフ) - 面白いです。これからも頑張ってください (2017年11月17日 19時) (レス) id: 5b2478328b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀華 | 作成日時：2017年11月8日 19時
