17.大きな手 ページ17
「斗真:Aちゃーん？櫻井さんが呼んでるけど」
「A:えっ、はっ、はい!」
「翔:倉庫に資料取りに行くの手伝ってくれるか？」
「A:あっ、はい。もちろん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「翔:ったく...ほこりすげえな。マメに掃除しろっつの」
「A:ここの倉庫、あんまり人来ませんしね」
「翔:はあ。このリストに載ってるやつ探して」
「A:分かりました」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「A:あ、あった...」
脚立に乗って目当ての段ボール箱に手を伸ばす
「A:あと少しっ...届いた!」
「翔:ああ、そうだ。如月、届かない物は俺に言っ...」
段ボールに手を掛けた途端
視界が揺れて
体が宙に浮いた
「A:嘘...、」
「翔:如月？...嘘だろっ」
痛...、くない...？
「翔:ったく...無茶すんな、バカ」
「A:っ、すいません!櫻井さん、怪我は...」
「翔:間一髪、棚から避けたから大丈夫だ。それより、お前は...」
「A:わ、私は全然平気です...!」
「翔:ははっ、みたいだな」
笑ってくれた
それが何よりも嬉しくて
櫻井さんの腕の中にいることなんて忘れ...
「A:っあ、ごめんなさい...っ」
「翔:あぁ、いや...俺の方こそ」
立ち上がって少し距離を取る
「翔:第一、この棚の立て付けが悪いのがいけないんだしな!...部長に言っておく」
「A:あ、あの...櫻井さん。ロールケーキ、食べたくないですか？」
「翔:えっ、」
こんな状況で何言ってんだよ...
いやでも吊り橋効果ってやつ...？
けどそんなのただのデタラメだし...
「翔:ふはっ、確かに食べたいな。けど、今言うことか？」
「A:そ、そうですよね...何言ってんだ...」
「翔:ふふ、いや、いいよ。仕事終わったら会社の前で待ってる」
可笑しそうに笑って
大きな手が
私の頭を撫でた
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ayaki(プロフ) - 相葉ちゃんの辛い過去に胸が痛くなりました…これからも更新楽しみにしてます！ (2018年3月10日 22時) (
レス) id: d05a25668e (このIDを非表示/違反報告)
yui_。(プロフ) - ayakiさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さい！ (2018年3月10日 19時) (レス) id: cb4697fa87 (このIDを非表示/違反報告)
ayaki(プロフ) - こんにちは！相葉ちゃんの過去、もう少しで明らかになりそう？ですね！楽しみにしてます！ (2018年3月10日 17時) (レス) id: d05a25668e (このIDを非表示/違反報告)
ayaki(プロフ) - yui_。さん» 返信出来ていなくてすみませんm(_ _)m楽しみに待ってます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: d05a25668e (このIDを非表示/違反報告)
yui_。(プロフ) - ayakiさん» コメントありがとうございます！！相葉ちゃんの未練...もう少しで明かされそうなので、楽しみに待っていて下さい！いつもご愛読ありがとうございます(*´-`) (2018年2月25日 10時) (レス) id: cb4697fa87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui_。 | 作成日時：2018年1月16日 21時
