#17 ページ17
.
鏡に写る明るくなった髪の毛の私
『キレイに染まりましたね〜』
美容師さんがササッと髪の毛をセットしてくれた
コテを使ってゆるふわに巻かれた私の髪の毛
いい感じに今日の私服と合っていて
私の気持ちも少し上がる
お会計を済まそうと
鏡前の机に置きっぱなしにしていたスマホを手にするとLINEの通知がまたまた溜まっていた
【まつむらほくと: 何時頃になりそう？】
【まつむらほくと: 駅前のマックいるから終わったら来て】
【mori: ジェシーもう着いてんの？】
【mori: 今から向かうね〜】
LINEを開いて、北斗に終わったことを伝えて
そのままマックに向かう
よく塾の前に行っていたマックも
久々だったけど、やっぱり北斗はいつも座っていた席にいた
「北斗、」
名前を呼ぶとこちらを向いたけど
すごい驚いた顔をしていた
北「えっ、誰かと思った」
「そんなに？」
まぁ、そりゃそうか。
久々に会ったら髪の毛染めてるし
いつもは学校帰りで軽いメイクだったけど今日はバッチリしてるからね
北「うん…染め、たんだ？」
「今さっきね」
北「あ、座って」
目の前の誰も座っていない席に座るように言われて
カバンを肩から外しながら座った
北「どのくらい時間掛かったの？」
「えっとね、3時間掛からないくらいかな？」
北「あー、やっぱり」
「北斗は染めないの？」
北「俺、あんまり染めたくないんだよ」
ふーん、って聞いた割に適当な返事をしてしまった私
だってなんか
染めてる人嫌い、って言ってるように聞こえたんだもん
妙な間が生まれて、居心地悪そうにコーヒーを啜る
目の前の松村北斗くんとはこれでも交際9ヶ月目
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「松村北斗」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ | 作成日時：2020年10月4日 5時
