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〜sideなし〜
時間は少しだけ遡る
エアリスにより記憶を奪われ、意識を失ったAを心配して小さくてプニプニもちもちした手で頬を叩くしろモチ
くろは高速猫パンチをフロンテイルにお見舞する
パワーがないため全く効いていないが
フロンテイルはエアリスのことを隠したがる
誰にも知られないように
エアリス｢ねぇフロー。こんなこと時間稼ぎにしかならないわ。いずれAは私のことを……私の故郷に辿り着いてしまう｣
フロンテイル｢それはない。エリーのことを知るにはエリーの名前がいる。エリーの名前を知るには“あの島”と“化け物”というワードがいる｣
｢化け物｣と口にしたフロンテイルの声は震えていた
説明のためとはいえ、その言葉を発することに強い嫌悪感を示す
フロンテイル｢君のことを知っているのは僕だけでいい。大丈夫。Aが“あの島”に辿り着くことだけは阻止するから｣
いつまでも猫パンチをしてくるくろをしろモチの上に乗せた
【きゅぴ〜！】
邪魔！とでも言うようにくろを落とそうとするが、くろのほうが若干大きいため、どうにも出来ない
眠るAのポケットにメモを入れたフロンテイルがどんな顔をしていたのか、エアリスからは見えていない
フロンテイル｢さ、行こうか｣
目的を終えれば、ここに残る意味はない
フロンテイルのしていることがAのためであることは理解しているものの、やり方は褒められたものではない
エアリス｢どうしてこんなやり方しかしないの。ちゃんと話せばAはきっと分かってくれるでしょう？｣
フロンテイル｢特別だからだよ。Aはこの世界に生を受けた瞬間から特別なんだ｣
その“特別”という意味をエアリスは知らない
それはきっとフロンテイルが手段を選ばずAを守ろうとすることに関係している
フロンテイルはAが産まれてすぐ、どこかに連れ出した
10分とかからず帰ってきたフロンテイルは、島の風景を見せただけだと言った
それが嘘であることはすぐに見抜いが、深くは聞けなかった
聞きたい気持ちはある
問い詰めたところで、語らないと決心しているフロンテイルから何かを聞き出せるわけもなく、エアリスもまた沈黙を選んだ
フロンテイル｢じゃあ、しろくん。やましい心を持った者がAに近づいたら倒してくれよ？｣
くろを持ち上げると、しろモチはちょこんと座り込み、フロンテイルの言葉を理解し｢任せろ！｣と頷いた
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凛 - お久しぶりです。一年ぶりくらいかもしれません。相変わらず素敵なお話で好きです。無理せず更新してくださいね。応援しています (8月9日 13時) (
レス) id: cd440b7134 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - てるともさん» 呼び方どうしようか悩んだんですが、感傷的にシーンなのでオーナーのほうがいいかなと思ったのですが……やっぱり悪態ついたほうがいいですかね…？ (2023年3月16日 8時) (レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
てるとも(プロフ) - オーナーじゃなくてゼフ、まぁサンジの呼び方だとくそじじい？の方が本家によると思います…凡人が口出ししてすみません！ (2023年3月15日 23時) (レス) @page20 id: d11fb19248 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 通りすがりの一般人さん» うお、ほんとだ。外したと思ってたのに。すみません！ありがとうございます！！ (2022年9月29日 8時) (レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの一般人 - おりふら立ってますよ~(ｺｿｯ) (2022年9月29日 8時) (レス) id: f60750c857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2022年9月28日 22時
