別れさせ屋…＊.*【S.O】

＊ ページ18

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「なに食べる？

あ、これオススメだよ」



メニューを開き肩がぶつかりそうなくらいの距離の私たち

和也とだってこのくらいの距離で話したりよくするのに…

なんでこんなに緊張するかなっ…





アルコールの入る前からドキドキが止まらなくて頰が熱を集めていくのが自分でもわかった





「Aちゃん？」






覗き込まれ、さらに距離が近くなる




！




「うっ…ひゃいっ





オススメチョイスでお願いします！
なんでも食べれますし、好き嫌いないです」



ちらりと大野さんを見るとキョトンと表情を固めたかと思ったら またふにゃりと笑った






「了解〜
Aちゃん最初はビール？」


「はい！」





はやくアルコールを身体に流し込みたくて即答した



余程ビール好きと思われたらしく彼はまた笑う






ふとカバンの中にあるスマホを見たら不在ランプが点滅していて色分けされたそれは会社関係…


急な連絡かも…と一度気づいてしまうと気になってしまう




「お手洗い行ってきますね」と席を立った







トイレの個室に入りすぐさま確認




不在着信…二宮和也



折り返し発信しコールの3度目

「かずな「お前緊張しすぎ！

サクッと一杯ひっかけてフツーに飲んでこい！

んで次の約束取り付けなさいよ」



「ん…わかってる





いつも和也が現場入ってすごい羨ましくて私もすぐいつでも行けるって思ってた





あんたやっぱり凄いね」


少し弱気な私は素直になれるようだ
普段言わない和也への賞賛にスピーカー越しにくふふと笑い声を拾った



「じゃ相手を大好きな人だと思って楽しんできなさいな


ワタシ達の仕事は疑似恋愛ゲームみたいなものだから」





和也の言葉がくるくると頭を行き来するままカウンターで一人待つ大野さんの元へと戻った



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