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夏休み初日。
私は夏希と電話していた。
‘なんでよ、誘ったらいいやん’
「やっぱ恥ずかしいわ」
‘もう〜、地元で花火大会あるんやったら、誘ってより距離を近づけるチャンスやろ？’
「そうやけどさ...」
話題はこの前夏希と遊んだ時に話していた花火大会について。
私の地元では規模はそこまで大きくないが、毎年地元の人が多く集まる花火大会が開催される。
‘とか言いつつ、浴衣買うたんやろ？’
「まあね」
‘そんなん、もう行くしかないやん！当たって砕けろやって、誘うだけ誘ってみいよ！’
「その言い方やったら望み薄な感じするやん」
‘大丈夫大丈夫！まだ聞いてないのにいけるとかいけへんとか分からんやろ？とりあえず連絡しよ！’
「う、うん...分かった、連絡するわ」
‘そう来なくっちゃ！じゃ、そろそろ電話切るなー、どうやったか教えてよ？’
「はーい、ほなね」
電話を切り、メッセージを開く。
いつも送る時、こんなに緊張せえへんのに。
ひとつ深呼吸してメッセージを打った。
【神ちゃん！今度、地元で花火大会あるやんか？良かったら一緒に行きませんか？】
送信ボタンを押して、すぐに携帯を置く。
メッセージ送るだけでこんなにドキドキするなんて。
返信早く来ないかな。
あ、でもまだ来なくていいかも。
いや、やっぱ早く知りたいかな....
そんなことを思っていると、通知が鳴る。
もうひとつ深呼吸をして、メッセージを開く。
【ええよ！あの花火大会行くん久々やわ】
「....やったあ！」
神ちゃんと花火大会に行ける！
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作者名：あさひ | 作成日時：2018年8月30日 18時
