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「ああ、もう嫌や!帰りたい!」
〈何言ってるんよ。もうすぐ発表なんやから〉
「分かってるけど.....」
「なあママ、電話掛けっぱなしでおってな?」
〈はいはい、今休憩中やから大丈夫〉
多くの学生でガヤガヤしている青西高校の体育館前。
“それでは平成30年度青西高校合格者を発表します”
先生と思われる2人の男性が一斉に紐を引く。
バッという音ともに現れる数字の数々。
2514、2516、2520、2522...............
..........................2526
「2526......!」
「あった、2526!ママ!私合格したよ!!」
〈ほんまに?ほんまに合格したの?〉
手元の受験票と合格者のボードにある数字を何度も見比べる。
「うん、ほんまに番号ある!!」
〈良かったね、おめでとう....っ〉
「ママ泣いてるん?」
〈泣いてないよ、仕事場で泣くわけないでしょ〉
そう言いながら電話口では鼻をすする音が聞こえる。
〈...とにかくおめでとう!ちゃんと話聞いてきてよ?〉
「分かってる!今から行く!」
ずっと行きたかった志望校に合格できました。
未だに信じられないけど、とにかく嬉しい。
華の高校生の始まり。
ほんまに楽しみ!!!
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作者名:あさひ | 作成日時:2018年8月30日 18時