表情の裏の感情＊N＊ (ページ3)

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色んな営業さんに頼まれている領収書を各自でまとめてパソコンに打ち出す作業をしているとお昼になっていた。

みんなお弁当だったり、食堂だったり、近所のうどん屋さんだったり色々だ。

私は自分のデスクから動くのも面倒なので、いつも通勤途中で買うコンビニ弁当だ。

藤野さんは別の部署にいる仲良しの旦那さんとお弁当を食べている。

他にも私のようにデスクで食べている人はたくさんいる。

ご飯を食べ終わるととりあえず携帯ゲームをして時間を潰す。

今日は家に帰ったら録画していたドラマを見ようなんて考えていたら、続々とみんな戻ってきて、仕事が再開する。

少し暇が出来たので、給湯室の掃除をしたりゴミ集めをしたりしていると大野課長に呼ばれた。

智「あっ、Aさん！今日藤野さんの代わりに会議出てくれるんだよね？？」

突然大野課長に呼び止められて驚く。

私「はい…」

また無愛想な返事をしてしまう。

智「大丈夫だよ、そんな不安そうにしなくても！」

私「初めての会議なので…」

智「大丈夫、おれなんて初めての会議で寝ちゃってめっちゃ怒られたからー(笑)」

それはのんびりな大野課長にしかできないだろう。

藤「なぁーに不安煽るようなこと言ってんのよ！大野課長！！」

私「藤野さん…」

智「大丈夫だって、みんな優しいし、分からんことあったらなんでも言ってよ？？みんなフォローしてくれるから！」

私「はい…、お願いします…」

すると藤野さんに背中をバンッと叩かれた。

私「！？」

藤「大丈夫よ！！自信持って！！私が言うんだから大丈夫なのよ！！」

私「藤野さん…、いつもありがとうございます…」

藤野さんはほんと温かい人だ。

頑張ろう。

それから3時になり慌ただしく藤野さんは帰って行った。

会議に必要な書類をコピーして、束ねて、ホッチキスで留めて、小さな会議室に置く。

準備はできた。

部屋にはぞろぞろと社員の方々が入ってくる。