表情の裏の感情＊N＊ (ページ18)

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二宮さんに送ってもらって、しばらく家の前で立ち尽くしていた。

なんだったんだろう今の。

後輩への気配り？？

あの二宮さんが？？？？

なぜ私？？？？

昨日まで名前すら知られていなかった、この私になんで…。

なんで、なんで…。

考えても考えてもラチがあかないので、とりあえず家にあがった。

私「ただいま」

母「おかえりなさい」

父「おかえり」

父と母が仲良く晩酌している。

母「Aも飲む？」

私「ううん、いい。疲れたからもう寝るわ…」

母「あらそう？」

すぐにお風呂に入って二階の自室に行く。

ベッドにダイブしてふぅと一息つく。

相談できる人なんていないからどうしたらいいのか分からない。

頭の中は二宮さんでいっぱい。

私はよほど疲れていたのか、気絶するようにそのまま寝落ちた。

～その頃リビングにて～

母「あの子、昨日も今日も誰かに送ってもらってたっぽいのよね～♫」

父「…」

母「いい人でも見つけたのかしら♫」

父「…」

母「楽しみねぇ、あなた…」

父「…」

母「？」

父「…グスンッ…」

母「えっ」

父「……。」

母「やだっっ！！(笑)ちょっとなぁに？？？？やだぁ～(笑)」

母は嬉しそうだが、父は急な寂しさに涙していた…。