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今日はずっと気になっていた映画の公開日。
レイトショーだったら人少ないかなと思って、チケットを予約して映画館に行った。
そんなに混んでなくて、大きなスクリーン会場だけど、10人ぐらいしかいなかった。
ゆっくり見れて大満足だった。
明日からお休みだから気分も良い。
帰ってゆっくり録画してあるドラマを見ようと考えながら駅のホームに行く。
酔っ払ったおじさんや、新入社員の歓迎会で疲れ切った新社会人など色んな人がいる。
ギュウギュウのホームで電車を待っていると、後ろからトントンと肩を叩かれた。
振り向くとそこには…
和「うっす、おつかれ」
私「えっ、に、二宮さん？？」
なんでここに二宮さんが…。
えっ、なんで。
和「ごめん、見えたから話しかけちゃった」
よく見ると耳が少し赤くて、目もうるんでいる。
お酒入ってるのか？
私「あ、飲んでたんですか？」
和「んー、そう、大野さんに捕まってたの」
なんか子犬みたいだな。
年上なのに失礼だけど、可愛い…。
和「Aさんは？こんな時間まで何してたの？」
こんな時間…、まだ10時だけどな…。
私「映画見てました…、今日公開の」
和「あー、アレか。Aさん映画見るんだね…」
なんだろう、よく喋るな二宮さん。
電車が来て2人で乗り込む。
二宮さんのお家は私の降りる駅の次の駅らしい。
電車で無言の時間が続く。
気まずい。
どうしたらいいんだろう。
どうすればいいのか分からなくて、ずっと下を見る。
しばらくすると私の降りる駅に着いて、二宮さんに「お疲れ様です」と言ってホームに降りる。
でもなんでだろう。
電車が動き出したのに、さっきお別れしたばかりの二宮さんが私の目の前に立っている。
私「え」
シンプルに「え」と言ってしまった。
和「送る」
私の目をジッと見てそう言う二宮さん。
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作者名：みょーちん
| 作成日時：2019年1月22日 0時
