表情の裏の感情＊N＊ (ページ23)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:76,792 hit

＊23＊ページ23

和side

和「クククッ(笑)そんな威張んなくても(笑)」

ちょっとムッとした彼女があまりにも可愛いので笑ってしまった。

藤野さんに資料室に行って手伝って来いって言われて、シュレッダーを持って来たんだ。

俺がドアを開けたのにも気付かず夢中で作業を続けていた彼女が何かの資料を見て笑ってたから思わず覗き込んだんだ。

そしたら、俺と大野さんが昔担当してたやつで。

始めて通った企画だったからめっちゃ覚えてて。

それを見て彼女が微笑んでるからこっちも嬉しくなるよね。

驚かすつもりじゃなかったけど、すごい驚くからこっちもびっくりした。

笑ってる俺を見て、不思議そうにしてるAさん。

和「ごめん(笑)こういう体力使う作業はほんとは男がやる事だから」

私「はぁ…」

彼女はまたポカンとしている。

可愛いな、おい。

このままだと俺がどうにかなってしまいそうなので、仕事モードに切り替える。

和「やろ、早くしなきゃ藤野さんに怒られる(笑)」

私「あっ、はい…」

こうして2人で作業を始めた。