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出社して1時間。
ファイリングしながらパーティーの服装を考えてるAは溜息をついている。
私「はぁ〜、ほんとにどうしよ…。やだなぁ…。」
愛「また溜息ついてる。幸せ逃げるよ、ほら吸って！」
私「すぅっっっ！…これ意味あるの？」
愛「気持ちだよ！！意味なんてない！！」
私「ほんとに嫌なんだよパーティー…。」
愛「私だってやだよ…。まぁ、隅っこの方で食事してようよ。タダ飯タダ飯♫」
私「私も愛ちゃんみたいにポジティブになりたい…。」
とりあえず今日家に帰ったらタンスを見てみようと決めた。
そして今日も定時で上がり帰宅する。
ガチャ
私「ふぅ、ただいま〜」
だれもいない部屋で独り言を言うのはもはや日課だ。
私「さてと、タンス見るか」
普段はジーンズにパンプスというシンプルな格好しかしないので、もちろんタンスの中もシンプルだ。
私「あー、ほんと残念なタンス。客観的に見ても女子力ないタンス。どうしよ…」
そうしてしゃがんだ瞬間、端っこにカバーのついたハンガーがかかっていた。
ジッと見つめて考えるA。
私「こんなのあったっけ？？？んんー？？………あっ！！！！」
思い出したようだ。
私「お母さんだ…。お母さんに強制的に買わされたやつだ…。」
1年前に、母の同窓会があるから服を買うと言い出し一緒にデパートに行った。
その時にもうすぐ30歳になるからと綺麗な服を1枚だけでも持っていなさいと言われて紺色のミモレ丈の綺麗なワンピースを買わされた。
裾に透け感があり軽く見えるそのワンピースは七分袖なので、肩を出さなくていいと思いこれを購入した。
私「あぁ、お母さんありがとう…。すっかり忘れてたよ…。」
一安心したAはビールをあけて晩酌を開始した。
ちょんまげをしながら今日もベランダに出る。
昨日に比べたら少し寒い。
そして今日は隣から歌声が聴こえない。
私「今日はいないのか…。ふふっ、何を私は楽しみにしてるんだろ…笑」
一人でおかしくなったAはビール片手にまた絵を描く。
私「よし、今日もかくぞー！！」
そして11時にアラームをセットして描き始めた。
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作者名：みょーちん
| 作成日時：2018年4月24日 0時
