ルリトウワタ (ページ29)

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Aが帰ってから、智は自分の前髪を触る。

智「あっ、これ返すの忘れてた…。ふふっ、まぁいっか。」

ご機嫌な智は鼻歌を歌いながら片付けをする。

智「ふふふんふーん♫」

そして次の日、みんなに今日の出来事を話した。

～in 社長室～

和「大野さん、それもう好きじゃん」

智「うーん…、そうだね(笑)」

雅「認めたー！！」

智の気持ちはもうハッキリしていた。

翔「まさかだとは思うけど、まだ手出してないよね？？」

智「もちろん(笑)可愛すぎて何もできねー(笑)」

潤「相当だねこりゃ(笑)」

和「まぁ、大事にしてやんなよ、お隣さんなんだし」

しかし智は昨日甘い雰囲気になった時のAの焦り方がずっと引っかかっている。

今までそんな子見たことがなかった為、どう接していくか悩んでいた。

仕事部屋に入って振り付けを考えるも、なかなかアイデアが浮かばない。

一旦気持ちを入れ替えようと飲み物を買いに行ったら自動販売機の前で休憩している和也にばったり会った。

和「あ、大野さん。おつかれす。」

智「んあ、おつかれ。」

何も言わず水を買い、ベンチに座ってボーっとしていると隣から笑い声が聞こえてきた。

和「くくくっ(笑)」

智「なんだよ」

人の顔を見て笑うなんて、こいつは…と思っていると、

和「大野さん完全に恋に焦がれてますね(笑)」

智「しょーがねーじゃん、久々っつか…、こんなん始めてだし…」

和「もしかして誰とも付き合ったことない系の子かな？？」

急に和也は優しい目になる。

智「うん…、たぶん」

和「じゃあ、もう大野さんが全部教えてあげな。いっぱい愛してやればいいじゃん好きなら。」

智「…」

和「自分色に染めるってのは良くないけど、大野さんなりに思うこと全部言った方がいいよ。回りくどいよりストレートの方が分かりやすいしね。」

智「まだ出会ってそんな経ってないのに？？」

和「潤くんにも言われたでしょ！？どれだけ好きなのかが大切なんだって。居心地が良いなんて最高じゃないすか。」

こうして色んな言葉を置いて和也は仕事に戻った。