ルリトウワタ (ページ20)

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"また一緒に描きませんか？"

って言いたい。

でも言えない。

すると、

智「また一緒に描こうね？」

優しい声が聞こえてきた。

私「っ…、はい！！」

嬉しくて大きな声で返事してしまった。

智「んふふっ、いい返事。じゃ、またね？？」

私「はい、また…。おやすみなさい…」

こうして自室に戻った私はずっとニヤニヤしていたに違いない。

壁1枚を挟むだけで、こんなに話しやすくなるなんて。

大野さんって不思議だな…。

そんなことを考えながら眠りについた。

それから次の日もお休みだった為、ずっと絵を描いていた。

今日も会えるかなーなんて思ってたけど、もちろんそんな簡単に出会える訳もなく。

明日は会えるかなってポジティブに考えるようにした。

明日は仕事だ。

早く寝よう。

そしてまた朝から出勤していつもの仕事が始まる。

私「おはようございます」

愛「おはよー！体調はどう？？」

忘れてた。

あの後何があったのか愛ちゃんに言うの忘れてた。

そもそもお隣さんが大野さんだったなんて言っていいのか？？

どうしようか。

愛「ん？何？どした？？眉間にシワが寄ってるよ」

私「あっ、んーん、何もないよ！寝たら良くなったから！」

愛「そっか、ならいいけど…」

私「さてと、今日も働きますかー」

こうしてなんとか誤魔化して仕事を始めた。