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大野さんもまた、ゆっくり話し出す。
智「そっか…、おれもね、地味に地味に生活してるよ？」
私「え？」
智「ふふっ、おれはね〜あんまり人に言い寄られるのが得意じゃなくてね…、疲れちゃうの。でもAちゃんみたいな遠慮がちな人見てるとすごく興味が湧いちゃうんだ。」
私「へぇ…、へ？」
また間抜けな返事をする。
智「んふふ、女の子っていつもベタベタひっついてくるの多いからさ…。でもなんでだろ、Aちゃんは面白いの」
私「…」
智「Aちゃーん？、」
私「はっ、あっ、はい！」
智「まじで面白いな(笑)」
まだ出会って間もないのにすでに面白がられているのはなんでだろう。
私「あの…、何が面白いんですか？」
智「だって、ずっと謝ってばっかだし、気になる。もっとAちゃんのこと知りたくなった(笑)」
私「…」
言葉が出ない。
智「さぁてと、おれもビール飲もうっと♫」
ドタドタと部屋に戻りすぐまたベランダに出てきた大野さん。
智「今絵描いてる？」
私「えっ、あっ、今から描こうかなと思ってて…」
智「じゃおれもいっしょに描こ」
私「えっ」
まさかの発言に開いた口が塞がらない。
智「Aちゃんは筆じゃなくて、鉛筆なの？？」
ハッと我に返り答える。
私「はい…、基本色鉛筆使ってます」
智「へぇ〜、おれも久々にえんぴつにしよ」
わたしもビールを置いて、鉛筆を手にとり、描きかけの絵に手をつける。
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作者名：みょーちん
| 作成日時：2018年4月24日 0時
