【続】表情の裏の感情＊N＊ (ページ1)

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挨拶するの巻＊1＊ページ1

二宮さんと付き合い始めて早1ヶ月。

今日はお母さんが二宮さんに会いたいと言うので、初めて二宮さんが我が家に来る。

お父さんは無口で怒ったことはないぐらい静かな人だ。

きっと分かってくれるはずだけど、初めての彼氏で初めて家に上がってもらうから自分でも引くぐらい緊張してしまっている。

お母さんはいつも通りで、なんだか私だけがソワソワしている。

午後3時、インターホンがなった。

ピンポーン♪

和「二宮です」

私は急いで玄関に向かい、ドアを開ける。

私「あ、ありがとうございます…、どうぞあがってください…」

和「ふふ、固いな(笑)お邪魔します(笑)」

私「うぅ、すみません…、緊張しちゃって」

なんだかお腹が痛くなってきたが、二宮さんをリビングへ案内する。

和「おじゃまします…、、」

母「いらっしゃ～い」

父「(ペコッ)」

お父さんはソファーに座って頭をチョコっと下げると目を泳がせた。

母「ふふっ(笑)ごめんね～(笑)お父さん緊張してるのよ(笑)」

和「Aさんそっくりですね(笑)」

母「そーなのよ！！！！」

二宮さんとお母さんはもう既に打ち解けてるかのように仲良しのようだ。

うぅ、お母さんすごい…。

お父さんはどうしたらいいのか分からないのか、とりあえずお茶をズズっと飲む。

母「さ、二宮さん座って！お茶入れるわね」

和「あ、ありがとうございます」

私と二宮さんはお父さんの向かいの椅子に座る。

和「お父さん、二宮和也と申します。よろしくお願いします」

二宮さんが挨拶すると父も、

父「Aの父です、、、えっと、、二宮さん…」

和「はい」

お父さんがさっきまで泳がせていた目を二宮さんに向ける。

父「…、Aは私に似てしまいました…」

確かにお母さんよりはお父さんに似たのかもしれない。

父「私はね、自分の気持ちを言葉にするのが苦手でね…」

二宮さんは優しい表情で静かに聞く。