Bittersweet (ページ3)

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先生の緑さん【A】ページ3

相葉先生は誰にでも優しい、みんなが大好きな先生。

私は地味で眼鏡っ子でクラスの中でもひっそり生活している生徒。

そんな相葉先生を好きになったのは、孤独から救い出してくれたから…。

別に暴力を振るわれたりした訳じゃない。

最近のいじめはとにかく仲間外れにしたり幼稚ないじめが多い。

わたしはいつも1人でなんでもない振りをしていた。

友達なんていなくたって普通に勉強して普通に単位を取って、普通に卒業できればいい。

そう思っていた。

でも相葉先生は孤独な私を救ってくれたんだ。

相葉先生は人気だから修学旅行とかに行くと必ず女子が群がる。

そんな群れから外れて、事前に調べていた古民家カフェに1人で行った。

ホットコーヒーを頼んで待っている時だった。

私以外誰もいないカフェに誰かが来た。

カランカラン…

「えっ」

思わず声が出た。

扉には満面の笑みの相葉先生がいた。

『みつけたA！！』

相葉先生は全生徒名前で呼ぶ。

私の座ってる席の前に座ると、相葉先生もコーヒーを頼んだ。

「な、なんで先生がここに…」

『逃げてきた(笑)』

どうやら女子の群れから逃げてきたらしい。

『逃げてたらここに入って行くA見つけたらからさ～(笑)良さげな店だし？？今先生も自由行動だから』

この時からかな。

私も女子の群れと同じになったんだ。

もしかしたらそれ以上かもしれない。

それからも相葉先生は1人の私を見つけてはなんでもない話をしてくれたり、最近見たテレビの話などしてくれた。

相葉先生は動物好きだから生き物の話もたくさんした。

私も動物が大好きだから、不思議と話していると私も笑顔になれた。

『おれ知ってるぞ？？理科室のめだかの水槽の水いつも率先して変えてくれてるの！先生は嬉しいよ～』

勘違いしてはいけない。

先生はただ可哀想で孤独な私の話し相手になってくれてるだけ。

でも日を増すごとに、先生への愛が大きくなるばかりだった。

だったらもう思いをぶつけて終わりにした方が楽なんじゃないか…。

そう思ってバレンタインの日。

私は先生に「好き」と伝えることにしたんだ。