能力者【storms】 ““出会い”” (ページ33)

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Theme of ARASHI ページ33

二「ほんとにいるんですか、全然見つかりませんけど。」
敵を一掃してからずいぶん経つが、例のバーリアントは一向に見つからなかった。

櫻「でも、考えてみたら３０体ものバーリアントの集団がちゃんとした連携で戦うなんて、よっぽど仕切ってるやつが強いってことでしょ？」
バーリアントは普通は群れて行動するが、約１５体の群れが一般的。２０体を超えると協力性が保てなくなり、味方同士でもめてしまう。

松「翔さんのほうはどう？見つかった？」
櫻「二人が見てないとすると、多分裏口のほうにいると思うんだけど。」
例のバーリアントがいるかもしれないと連絡してから、翔琉と連絡がつかなくなったため、相葉をニノたちのところに合流させ、櫻井は一人で翔琉を探しに一階を散策していた。

櫻「能力の気配はかすかにするんだけどなぁ、、、ん？」
ある廊下に差し掛かった時、妙な気配を感じた。

櫻「これ、能力の壁？」
廊下の端に膜のように能力が張っていた。

櫻「まさかこの先に、、、」
多少ヘタレを出しながら慎重に膜の先に進んだ。

櫻「うげっ何この臭い、、、しかもこれ、全部あいつらの血と死体？まさかこれ全部、翔琉君が？一体何体ここに集ってたんだ、、、」
能力の壁を抜けた先には、一面の赤が広がっていた。壁にはバーリアントの血や肉片、床には無残な姿になった大量の死体が転がっていた。正確な数は分からないが、半数以上のバーリアントがここにいたことになる。

櫻「多分、この奥に翔琉君が、、、」
廊下の奥から能力の気配を感じた。

櫻「行くしか、無いよな、、、相葉君を二ノたちの方に預けるんじゃ無かった、、、」
完全にびびりながら、廊下の奥に進んでいった。そして、その先には、、、

櫻「なっ！！」