能力者【storms】 ““出会い”” (ページ22)

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アレルギーページ22

翔琉にメールが届いた10分後
LINERスーパーに先に到着していた松潤は奥から歩いてきた翔琉を見つけた。

松「瞬間移動で来なかったのかよ。」
琉「帰りは使う。」
松「ああ、そう。」
琉「で、なんで松本君まで買い物に？」
松「パスタと唐揚げに何が必要なのか知らないと思ったからだよ。」
琉「はぁ？」
松「冷蔵庫の中が少なすぎる。たとえ一人で暮らしてたとしても、あれだけしか入ってないのはおかしい。栄養バランスも悪いし、量も少なすぎる。」
琉「食にはあまり興味がないんでね。」
松「あそ。」

それで会話が途切れ、気まずい空気が数分流れた。
その沈黙を破ったのは意外にも翔琉の方だった。

琉「․․․聞かないの？どこに行ってたのか。」
松「別に。あんたが何処に行こうが俺は興味はないし、知る必要もないだろ。なんだ？聞いてほしかったのか？」
琉「․․․․そういうわけじゃ。」
松「じゃあ、どこに行ってたんだ？」
琉「․․․墓参りだよ。」
松「あ、そ。」

結局、これ以降、食材について以外の会話をすることはなかった。