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山田「その気持ちにつけこんで俺は雄也を仲間にした。知念にも辛い思いしてほしい、そのときは…そう、思っちゃったから。」
伊野尾「おれ…、二人が大ちゃんと知念のこと傷つけてたの、知ってたんだよね、。」
大貴は驚きの連発みたいで、また目を見開いてた。
伊野尾「俺は高木より先に、山田に話しかけられたんだよね、手伝ってくれないかって。でも、絶対に知念と大ちゃんを傷つけたくなかったから、断った。
そしたらね、山田が笑ったの。笑ったように見えたの。じゃあ俺のことも傷つけないでねって。なんでその言葉、真に受けちゃったんだろうね？」
そう伊野尾ちゃんは弱々しく笑った。
伊野尾「でもね、大ちゃんから電話来たとき、思ったの。」
…え、？電話？
伊野尾「あれ、？その話、しなかったっけ。…大ちゃんから泣きそうな声で電話が来たの。……助けてって」
大貴とは反対に僕が驚く番だった。
伊野尾「で、気持ちが変わって皆に知念と大ちゃんのこと話して、今に至るって感じ。」
高木「なんで有岡くんは伊野尾くんに電話したの？電話できたの？」
有岡「山田の携帯が落ちてたんだよね、部屋に。で、電話帳の1番上にいたのが伊野尾ちゃんだった。
…ありがとうね。もし伊野尾ちゃんがいなかったらあの部屋に今もずっとあの部屋に居たかも」
そう言って笑った大貴は、周りがしんとしてるのをみて、ごめん、と呟きながら黙った。
知念「僕らは気にしてないからさ。忘れていいよ」
山田「忘れられないよ、あのときの気持ち。ほら、皆に諭されて大ちゃんを迎えに行ったとき、あったじゃん？
あのときさ、大ちゃん連れて逃げようかなって思ってた。
……でもね。大ちゃんの言葉と、知念の言葉になんか…感動しちゃった、のかな。あぁ、向き合わなきゃなって」
知念「そんなことだろうとは思ってた。だって、涼介笑ってたもんね？」
山田「、気付かれてたか」
そう弱々しくわらう涼介。
知念「うん。きっとメンバー全員気付いてた。…でもね。涼介を信頼してたし、逃げられたら逃げられたで良かった。
僕らは切れない絆で結ばれてるんだから。…離れたってまた会えるよ。そう思った。」
山田「そっか。ごめんね」
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