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有岡「あ、そういえばさ、俺、全然今回のこと知らなかった。なんで高木は知念を…？」
知念「僕と伊野尾ちゃんね、付き合ってたの。でもね、付き合って一緒に過ごしてるうちに、気付いたんだよね。
伊野ちゃんの好きな人って僕じゃなかったの。話してたらさ、雄也の…、メンバーの話ばっかり出てくるんだよ？」
付き合っていた、その言葉に大貴は目を見張り、伊野尾ちゃんのほうへ向いた。そんな伊野尾ちゃんは複雑な顔をして話を聞いている。
知念「メンバーと遊びに行った話もされた。
膝の上に乗った、ほっぺにちゅーした。楽しそうに笑うんだよ？けらけらって。
僕の話なんて、僕と旅行なんて、全然なかったのに。
伊野ちゃんが僕に告白したんだよ？付き合ってくれないかって。なのに何？告白した方が相手のこと好きじゃないって。
遊びだったのか、なんなのかわからないけど、それなら僕ら、付き合わない方がいいなって。
僕から別れを切り出せば、伊野ちゃんも傷つかないかなって。で、別れた。それからは普通のメンバーだった。」
ここで、僕から見たこの話は終わり。そう僕は付け加えて話を終えた。
高木「俺は伊野尾くんから付き合ってるのは聞いてた。でね、きっと知念と別れた直後、飲み行こ、って誘われたの。
で行って普通に話してたんだけど、途中で伊野尾くん、泣き出して。
知念を傷つけたって泣いてるの。伊野尾くんが言ってたこと、要約するとさ、」
皆で話したときにも聞いた台詞、。
高木「知念が、伊野尾くんのこと普通のメンバーとして見てて、挙句の果てには、振られたって」
知念「……」
高木「で、伊野尾くん可哀想、知念に復讐してやりたい、そんな気持ちがちょっとだけ出来たとき、山田に話しかけられたの。
俺と、協力するかって」
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