番外編。 ページ40
知念「ふふふ、被害者の会ってやつだね。」
高木「そして、加害者の会だね」
伊野尾「じゃあ俺はなんなんだろうね」
山田「しらないね」
伊野尾「失礼だね、俺、呼び出された側だよね」
有岡「…てかなんなの、これ」
そう言ってあは、と笑ったあと、
知念「何って、飲み会じゃん」
そう言って僕は首を傾げる。
山田「1番あの問題に関係あった人で集まってみよう！みたいなのですね。」
高木「被害者の会であり、加害者の会であり、ただの飲み会でもあるやつですね。」
有岡「…なんて？」
伊野尾「これはね、適当な理由つけてみんなで飲みたいだけの会だよ。気にしないで」
真面目な顔でそう語る伊野尾ちゃんが面白かった。
知念「あ…、そういえばさ、僕、涼介に嫌われた？」
山田「え？突然どしたの？嫌いじゃないよ？」
僕はそっと目を下に向けたあと、
知念「だって、僕も、涼介大貴のこと好きじゃん…？」
そう小さく言った。
知念「前も恋敵だって言ってたし…」
山田「うん。だけど、俺きめたの。他のみんなと一緒に、ありちねを、応援してようかなって。」
声色が優しい涼介の目を、顔を上げてみつめる。
山田「でも、大ちゃん傷つけたら、俺がゆるさないよぉ〜？」
あの部屋、連れて行ってあげる、と笑う涼介。ほんとにやりかねない……
有岡「あの部屋は嫌だね」
高木「俺も行きたくないね」
知念「そっか。まぁ、大貴が傷つける側だから大丈夫だよ、僕がむしろ傷つけられる」
有岡「失礼な！！」
あはは、と笑いながら手元にあるコップを持ち上げ、
知念「乾杯しよっか。してなかったよね」
と皆に笑いかけた。
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