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山田「…ねぇ、みんな……?」
薮「ん?
山田「……大ちゃんのとこ、行ってもいいかな、」
そう俺が言うとみんなの顔に少し笑みが浮かんでくる。
伊野尾「…いってらっしゃい。」
伊野尾ちゃんはそれしか言わなかった。
みんなも、複雑な気持ちを抱えているはずなのに、少し笑って送り出してくれた。
山田「俺は、良いメンバーを持ったな…」
知念「そうだよ、…あのね、僕はね。Hey!Say!JUMPは売れなくてもいいと思ってる。ずーっと、このメンバーと、ファンの皆と一緒にいれたら、それでいい。」
…ジャニーさん、ファンのみんな。全ての人へ、ごめん。不安にさせちゃったよね。
俺は、良いメンバーに囲まれて、今日まで生きてきた。それはこれからも。
みんなありがとう。俺を大ちゃんに会わせてくれて。おかげで大好きな彼と15年以上一緒にいることができてる。
山田「じゃあ、少し遅れるかもだけど、いってくるね。」
中島「ちゃんと…大ちゃんとも話してきてね。」
山田「うん。みんな、……ごめん」
俺は謝った。きっとみんなは"過去"を指してると思ってる。俺のこれは、なんのごめん?何に対してのごめん?
皆、よろしくね。…"これから"もごめんが続くかもしれない。
気持ちを切り替えて少し、の"邪心"を持って、少し、疑いの顔をしている雄也の横を通る。
……これからのことは、まだ、何もわからない。
俺は小さく笑った。
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