ずっと、ずっと俺だけに。 (ページ19)

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・八乙女side ページ19

何かが、おかしい。

伊野尾「……何が？」

八乙女「知念と大ちゃんのこと。」

伊野尾「…そう、？」

近くの飲み屋に伊野尾ちゃんを呼び出して1言目に発したのが冒頭の言葉だった。

そして、伊野尾ちゃんが首をかしげるのも理解できた。

俺が唐突に話し始めた知念と大ちゃんのことは何も不自然ではなかった。

確かに、居なくなったことは不自然だけど、そういうことではないと伊野尾ちゃんも分かったんだと思う。

八乙女「なんか、なんていうか、不自然なの。根拠は何もないんだけど。」

伊野尾「根拠ないんだ笑」

俺の言葉にけらけら笑う伊野尾ちゃん。

八乙女「でもさ、分かるじゃん。このー、なんていうの、こういう…こー」

伊野尾「悪い予感、的な？」

八乙女「そうっ！それ！」

その、悪い予感がするの。

知念が、大ちゃんが居なくなっちゃう、とかそんなんじゃなくて、。

マネージャーさんとか俺らの知ってる人が今回のことに関わってるような気がして。

伊野尾「それ、光の気のせいじゃないの？」

少しぎこちなくも感じる笑顔で、伊野尾ちゃんは言った。