好き、と言える俺に。 (ページ9)

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中島「まじさー、どーするんだろねふたり。」

伊野尾「どーにかなるもんだよ。俺らが触れるべきことではないよ」

そう俺が言うとえーっ、という顔が隠しきれてない裕翔の視線とぶつかる

伊野尾「…なに？」

中島「でもさ、伊野尾ちゃんも気にならない？二人がﾋﾟｰってしてるかとか。 …やっぱ二人がくっつかないともやもやしない、？」

自主規制音が聞こえるワードをあたかも当たり前のように発する裕翔。

伊野尾「一応アイドルね、俺ら」

気付いてないかもしれませんが。こんだけ規制音発しててもアイドルなんす。

中島「俺は永遠の高校生だねぇー。」

伊野尾「あそ」

中島「でもほんとに！気にならない？」

気にならないか、と言われたら気になる。ただ。

伊野尾「やっぱりこれは彼らで解決すべき問題だと思う。でも、山田や知念が助けてくれって言ったらさ。

助けてあげればいいんじゃない？」

俺らがお節介をしたって最終的には二人で決めなきゃいけない。

今後のこと。ファンのみんなのこと。

……、二人にお節介が必要かはわからないしね。

伊野尾「これは一種の自立ってやつだよ」

中島「そういうもん？……俺も自立しなきゃねぇ」ﾎﾞｿｯ

裕翔の最後の言葉は聞こえないふりをした。これは俺に向かった言葉ではないから。

きっと深堀りしてはいけないものだから。