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知念「え…、？」
中島「だって、知念にとって大切な人ってホントに一人なの？」
知念「そりゃ、両親は大切な人だけど、この業界の"知念侑李"にとって大切な人ではないから」
中島「じゃあ俺らは？、メンバーは？」
そう言われてふっ、と黙りこんだ僕を見てゆーてぃは言葉を続けた。
中島「だからさ、伝えていいんだよ、大切な人なんて１人じゃなくていいんだよ。」
もしだめだとしても、俺らが慰めてあげるからさ、
と笑って黙るゆーてぃは少し悲しそうで、その中に、ほんと少しだけ嬉しそうな笑みが見えた。
そんな沈黙を破るように僕は、
知念「んーっ、裕翔に相談したら気持ちが軽くなったわ！ありがと」
中島「お嬢様の役に立てたのなら幸いです。」
最初と同じテンションで返してくれるゆーてぃで良かった 。
中島「なに、ちねん泣きそうじゃん、どーちたのおひめさまぁ？」
ん"んっ
取り消すわ、さっきの言葉。めっちゃからかってきたんだけど。
知念「ないてなんかっ、ないし」
中島「そう。まぁ、がんばりなね」
笑いを含みながらも最後はそっと背中を押してくれるゆーてぃ。
なんだかんだいいやつだよね、僕のメンバー。
自慢のメンバー。
じゃあ、涼介は、？
きっと、僕がこの想いを伝えて、失敗しても、涼介に嫌われたとしても、これまで通り仲良くしてくれるだろう。
それくらいには、僕が恋する相手は "デキる" 奴だから。
それくらいじゃないと、僕に見合わないから、
知念「ふふ」
僕は一人で小さく笑った。
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