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山田「どーしよう、」
伊野尾「なに、知念といちゃつきてぇってか」
山田「そんなこと言ってない」
伊野尾「百戦錬磨の伊野尾慧ちゃんが答えてあげちゃうぞっ♡」
伊野尾「……怖い怖い、人を見る目じゃないよ、それ」
自分でも分かる殺気を含んだ目で伊野尾ちゃんを見つめると俺と少し距離を取った伊野尾ちゃん。
山田「まー、あながち言ってること間違ってないんだけどねぇ」
そう ほっ、と息を吐く俺。
伊野尾「ほうほう、山田くんは知念ちゃんとあーだこーだできるいちゃいちゃ関係になりたいと。」
山田「今日テンションおかしいな、お前」
伊野尾「え、プライベートにおいて山田にお前って呼ばれる日が来るとは思ってなかった」
いや、いつも言ってるだろ
と心のなかで突っ込みながら、
山田「じゃー、百戦錬磨の伊野尾慧ちゃん？教えてよ、俺がどーしたらいいか」
伊野尾「え？普通に好きだぁって伝えればいいと思うけど」
山田「それができないから困ってるんだけど」
伊野尾「ずっと思ってたけどさ、なんで知念に好きって伝えないの？」
なんで、って……。
山田「だって、知念に好きって伝えて関係が崩れるほうが辛いから」
はぁっ、と息を吐いたあと、
自分が、恋はこんなに不安で、怖いものなんだって感じるようになるとはな…と考える。
山田「それに俺らアイドルだよ？偶像。俺には、知念やメンバーと同じくらい大切にしたいファンっていう存在がいるから」
伊野尾「でもさ、前言ってなかった？こんな俺のことを好きになってくれる人に、俺を推してもらいたいって」
無意識に下げていた顔をそっと上げると、にこっと笑っている伊野尾ちゃんと目があった。
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