秘密の関係…＊.*【K.N】

車内という密室 ページ4

.




シマさんに指示を受けたように車内温度を気をつけて音楽はその時の気分…当たり障りなくラジオを流す




「二宮さん、車内温度…」バックミラーで彼を見たらウトウトと舟こぎをしていて朝から映画の撮影にレギュラーを2本熟したのだからお疲れだよね…






帰り道をまっすぐ前を見て運転に集中した









点滅信号の黄色を通過しようとしたら左交差点から車が突っ込んできて急ブレーキを踏んだ




「二宮さん！だいじょ…うぶですね…」








隣の座席まで使って丸くなる猫のような担当をみて頰が緩んだ






安全運転で帰らないと…









.









.









「んぁ〜…





？」









「…あ、起きました？



すいません、起こしたんですけど…二宮さん起きなかったから…」









車内の時計を見て「うわ〜今日ゲームできないわ」とポソリと呟いて車内から降りていく二宮さんの背中を見送った









人気国民的アイドルになると"ごめんなさい"とか"すいません"とか"ありがとう"とか言えなくなるのかな…









少し寂しい気持ちになりながら二宮さんの背中が見えなくなるまで見送って自宅へと向かった






.

車内という密室＊二宮→←控え室

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す