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翔「そうか...そうだな、俺が悪い...」
うん、そうですよ！って言いたいけど。
そんなことは口が裂けても言えない。
翔「...ごめん...」
「いえ...あたしも勢いで家飛び出してごめんなさい」
翔「そうだよ！お前、俺の心を弄びやがって！」
「弄んでません！」
翔「じゃあなんで電話にもでねえ、返事も返さねえ、って何してんだよ！」
「それは！充電が切れて！」
翔「はあ！？」
「タイミング悪かったんです！」
翔「だからお前の親も連絡つかなかったわけか...
...お前に何かあったんじゃないかって俺心配して死ぬかと、」
「...えっ...？」
翔「今朝も怒鳴って出ていくし！
...もう終わりかと思って、今までにないくらい怖かったんだけど？」
「...」
翔「そのくせちゃんと朝飯用意して行くし...
この俺が朝から泣きそうになったんだぞ？よくもお前この俺を、！」
「えっ！」
翔「たまたま仕事帰り美玲にあって、良い物見つけたんだからラーメン付き合えって言われて渋々店入ったらお前とアイツいるし？
お前、俺に気づいてただろ。」
「...」
翔「俺が気づいてねえとでも思った？」
「...」
翔「そのままアイツに奢られてニコニコ店から出て来やがって！」
「...」
なんだかいつの間にかあたしが悪いみたいになってる。
言われ放題。あたしの方が言いたい事、たくさんあるのに。
...でも、何か違う。
翔さんがとうとうソファーから立って、あたしを抱きしめる。
翔「A、いい加減に勘弁しろ...」
「えっ...？」
翔「お前は俺のだ、って分ってるのにどうしてこんなに不安にさせられてるんだ？俺。」
「...そんなつもり...」
翔「お前にそんなつもりなくても俺は毎日が心配なんだよ！
最近お前すげー忙しそうにして全然抱けねーし。
でも楽しそうに仕事してるから俺は何も言えねーんだよ。疲れてたーって言って布団入ってきて、すぐ気持ちよさそうに寝るし。
でもその疲れたーって言うお前、充実してるーみたいな言い方だから、俺のはいる隙なんて無し。」
「...」
そんな風に見られてたんだ、あたし。
翔「俺も確かに最近忙しかったけど、お前ほど軟じゃない。
俺は全然疲れてないから抱きてーのに、あんなお前を見たら、抱けねーよ。
結局俺だけ、無意味に疲れが増す。...お前は楽しそうなのに！」
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作者名：桃娘
| 作成日時：2016年2月17日 17時
