月が綺麗ですね。【短編集】Part2

計算済み【NS】 ページ17

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―ともやま。様 リクエスト―



松本 side









「おいニノ、やめろよ〜」


「いいじゃないですか、ワタシと大野さんの仲でしょ？」









年甲斐も無く、お互いをくすぐり合ってる二人。


ま、いつもの光景だから俺と相葉くんは気にしてないんだけど。


……………俺と、相葉くんはね？



ひとりだけ、気にしてないふりしてめちゃくちゃ気にしてる人がいるんだよね。




……………ほぉら、始まった。




新聞読むふりして耳はフルに動いてる。


さっきから読んでるところ変わってないよ、翔さん。









「また始まったー(笑)」


「ニノもニノだけどな」









あはは、とリーダーの声が一際大きくなると


新聞がぐしゃ、と小さな音を立てる。




唇を尖らせて不貞腐れてる顔は、ハッキリ言ってカワイイ。









「そうだよね〜、ニノ性格悪過ぎでしょ！」









そう。




多分翔さんは気付いてないだろうけど、ニノは全部分かっててやってるんだ。


全部、計算通り。




ニノ曰く









「だーって翔ちゃん可愛いんですもん。夜になると♪」









…らしく、翔さんが可哀想になってくる。




あ、今翔さんとニノ目が合った。


…嫌な笑顔ー。


翔さんが新聞の影に隠れたからってその顔はナイって。




…お？移動始めた。


リーダーのところから翔さんのところに行って………。









「〜〜〜〜〜っ！！！」


「ふふふ、翔ちゃん顔真っ赤〜(笑)」









…絶対キスしたよね、今。


新聞上手く使ってキスしたよね！









「ニノ〜、盛るなよ」









リーダーがニヤニヤしながら、真っ赤な翔さんとケロッとした顔のニノにそう言った。









「盛るわけないでしょ。あんな可愛い翔ちゃん、見せたくありませんから」


「〜〜〜っバカ！」









バシン、と翔さんがニノを叩く。


…でも何だか嬉しそうなのがイラッとくるぞ。









えっ、なになに？とよく分かってない人もいますが


いつも通りの平和な楽屋です。


以上松本でした。









［Fin.］

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